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あなたは必ず2度読み返す。『桐嶋、部活辞めるってよ』の作者が大学生の就職活動を描く『何者』がすごい。

   


映画『桐嶋、部活辞めるってよ』はあまりにも有名でタイトルぐらいは知っている人は多いと思います。
口コミで人気に火が付き8ヶ月ものロングラン公演になったことで話題になりました。

私もタイトルだけは知っている一人です。そんな『桐嶋、部活辞めるってよ』の作者朝井リョウ氏の直木賞受賞作『何者』がとにかくすごかった。

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何がすごかったのか。それは自分が読み進めていた物語の根底をラストで鮮やかにひっくりかえされた時の衝撃。

根底からです。根底から。
思わず最初から読み返しました。こんな作品は人生で2度目。

1度目は『イニシエーション・ラブ』。これも衝撃的だったけど。

作者は一言もそのことに触れていないけど、読むうちのこちらが勝手にそうだろうと想定してしまっている。
思い込みって恐いなと思いましたね。ほんとに。

読者から当事者へ引きずり出す筆力

それ以上にすごいのか読者は客観的に俯瞰している立場から一気に当事者に引きずり出される恐さです。

今まで客観的に分析をする主人公の視点で、就職活動に臨む仲間たちを見ていました。それはある時は「滑稽で」、ある時は「狡猾さ」を感じる仲間たちをあくまで客観的に見ていられました。

そんな時に急に客観的に見る立場ではいられなくされる。読んでいる自分も当事者になる瞬間が訪れます。これが恐い。

ここに登場する個性豊かなキャラクター。
時に空回りをする登場人物に「社会人」として、少しバカにしている自分がいました。

そういう自分を目の前に突き出されて、読者から当事者として無理やり引きずり出される感覚です。

この読書経験で、学ぶものはとても多いと思います。すごい仕掛けだと思いますよ。本当に。

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就職活動の読み物としても秀逸

現代の就職活動の難しさ、若者の葛藤を上手く表現されていると思います。私も自身の就職活動の時を思い出しました。

就職活動で辛いのって回りと無意識にけん制しあう自分だったりします。
「就活どう?」というセリフは、無意識にお互いをけん制しあっています。それをこれでもかと直視させられることで自分自身の就活を振り返ることに。

自分が就職した企業よりも知名度があって規模も大きいと劣等感のようなものを感じましたね。あの頃は。

SNS上でよく思われたい自分

否定するでもなく肯定するでもなくSNSで、自分を少しでも良く見せたい人の心理を真正面から描いてきます。

他人のふり見て我がふり直せという言葉がありますが、自分のことを言及されているわけではないのに読者は当事者としてSNS上でよく思われたい投稿をする自分に出会うことになります。

これはみんながみんなじゃないだろうけど、そういう時期は誰にとってもあると思います。特に大学生の時期ね。

就職活動を通して若者は学生から何者かになる

この『何者』というタイトルが本当に深い。その意味はラストで知ることになると思います。

それは読んでもらうとして、一般論として若者にとっての就職活動は何者かになる行為というのは一つの真実だと思います。

職業選択をする行為が就職活動。自分はどんな人生を歩みたいのか、どんな職業につくのかを考える中で、働く業界、職種、企業を選択していきます。逆に企業からも選択をされていき、何者かになろうと葛藤する時期が就職活動だと思います。

実はどんな企業に就職をしようが自分な自分以外の何物でもなかったりするのだけれど。
若者は夢を見ているのでそれには気づくことはないと思いますし、それでいいと思います。

事実、働く会社によって生活レベルは一変しますからね。自分は自分だけど環境は大きく変わる。
特に大手商社とかTV局はすごいね。

まとめ

絶対に二度読むことになると思います。それぐらいラストはすごい。

就職活動中の学生や準備中の学生さんにもおすすめの本です。自分の就職活動での行動を客観視できますよ。

ほいなら!
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